サーバ~クライアント間でNATなどのIPアドレス変換を行っているネットワーク環境にて、ウイルスバスター コーポレートエディション(以下、ウイルスバスター Corp.)をご利用になる場合は、以下の一部制限事項がございますが、それ以外の製品機能はご利用いただくことができます
• 管理コンソール上でウイルスバスター Corp. クライアントのオンライン/オフラインのステータスが正常に反映されない。
※NATなどのIPアドレス変換を行っている環境ではウイルスバスター Corp. サーバがクライアントを認識できず、「オフライン」のクライアントとしてWebマネージャ上に表示されます。
• ウイルスバスター Corp. サーバからクライアントへ、パターンファイルなどの配信を行えない。
※ウイルスバスター Corp. サーバからクライアント方向に通信が行えないため、クライアント側からアップデート動作を行う必要があります。同じ理由により、ウイルスバスター Corp.クライアント起動時のアップデートも行えません。
• ウイルスバスター Corp.8.0へアップグレードする際に、IntelliTrap、スパイウェア関連のコンポーネントを読み込むことができません。そのため、ウイルスバスター Corp.クライアントから手動アップデートを行っても「0」や「該当なし」と表示されます。
※ウイルスバスター Corp.8.0にて実装された新機能のコンポーネントであるため、上記の制限事項が発生いたします。
上記の制限事項は、サーバからクライアントへの通信方向でPCを特定できない、NATなどのIPアドレス変換の仕様に起因するものです。制限事項をご了承の上、ご利用いただきますようお願いいたします。
なお、ウイルスバスター Corp.8.0を静的NAT環境でご利用の場合、こちらのソリューションで紹介している設定を実施いただければ、上記制限事項に関係なくご利用いただけます。
■ご利用いただくために
・NAT環境などでクライアントをアップデートする方法
・NAT環境などでクライアント権限の設定変更が反映されるタイミング
・NAT環境などでクライアントが認識できなくなる現象の解説
■NAT環境のクライアントをアップデートする方法
ウイルスバスター Corp. クライアントからアップデートを行ってください。
設定を変更することにより、以下のどちらかのサーバを利用してアップデートを行うことができます。
・Active Updateサーバ
・ウイルスバスター Corp. サーバ
※注意
ウイルスバスター Corp. クライアントのタスクトレイアイコンを右クリックして表示される「アップデート」メニューがない場合にはアップデート権限を変更することはできません。NAT環境ではウイルスバスター Corp. サーバからクライアントへ設定変更の通知を送信することができないためです。設定変更を行った後にインストールを行うクライアントにのみ、変更が反映されます。
手順は以下のとおりです。
1. ウイルスバスター Corp. クライアントの権限を変更します。

③ 手動アップデートを有効にする場合は、「アップデート権限」セクションの[アップデートの実行]にチェックを入れます。自動アップデートを有効にする場合は、[自動アップデートの有効化]にチェックを入れます。

※注意
[すべてに適用]ボタンを押すと既存および新規クライアントに権限を与えます。
NATなどの環境下では権限変更の通知がクライアントに届きません。
しかし通信が正常に行うことができる環境が混在している場合、通知を受けたクライアントの権限が変更されますのでご注意ください。
※右側のツリー表示から対象となるクライアントもしくはドメインを指定した場合は[すべてに適用]ボタンは表示されません。[保存]と[キャンセル]のみになります。

2. ウイルスバスター Corp. クライアント側からアップデートを行ってください。
① タスクトレイ内にあるウイルスバスター Corp. クライアントのアイコンを右クリックします。
② 「手動アップデートを実行する」をクリックしてください。

③ プロキシサーバを利用してインターネットに接続する場合は、下記設定画面で適切に設定を行ってください。プロキシサーバを利用しなくてもインターネットに接続が可能な場合は、そのまま[アップデート]ボタンを押します。

※以下の順序でアップデートが可能かどうか確認をするので、アップデートが開始されるまで時間がかかることがあります。
1)「その他のアップデート元」(ウイルスバスター Corp.サーバにて設定)
2) ウイルスバスター Corp. サーバ
3)「アップデート元」(トレンドマイクロのサーバ)
※注意
クライアント側からウイルスバスター Corp.サーバに対して行うアップデートにおいては、パターンファイル/検索エンジン/プログラム/Hotfixをダウンロードできます。
一方、クライアント側からActive Updateサーバ(トレンドマイクロのサーバ)に対して行うアップデートにおいては、パターンファイル/検索エンジンのみをダウンロードします。そのため、NAT環境ではHotFix配信を必要とする状況をサポートいたしかねることがございます。
▲戻る
■NAT環境などでクライアント権限の設定変更が反映されるタイミング
NAT環境などで検索権限などのクライアント権限の設定変更を行った場合は、次回クライアントからのパターンファイルアップデート通知がサーバに届いたタイミングで、設定変更情報がクライアントに配信されます。
▲戻る
■NAT環境などでクライアントが認識できなくなる現象の解説
次のような通信を行うため、NAT環境など、IPアドレスの変換を行っている状況ではクライアントが認識できなります。
ここでは「Client01」が"C*"というプライベートIPアドレスを持っていると仮定します。
1. 「Client01」が自身のIPアドレス:C*をサーバに向けて通知します。
2. ルータなどを越して、その情報がウイルスバスター Corp. サーバに届きます。
3. Client01のIPアドレスとコンピュータ名が、ウイルスバスター Corp. サーバのデータベースに登録されます。
4. ウイルスバスター Corp. サーバがIPアドレス:C* に向けて通信を試みます。
しかし、プライベートIPアドレスしか情報がないため、サーバからクライアントに向けた通信を行うことができません。そのため、クライアントが認識できない状態になります。
※クライアントとなるコンピュータはDHCPでIPアドレスを割り当てられていることが多く
想定されるため、コンピュータ名ではなく、IPアドレスを元に通信を試みる仕組みになっています。
▲戻る